概要
アルツハイマー病は、脳にアミロイドβ(ベータ)タンパクやタウタンパクという異常なタンパク質が溜まり、神経細胞が少しずつ壊れていく病気。 認知症の原因で最も多く、約60-70%を占める。 日本の認知症患者は約600万人で、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されている。 物忘れから始まり、判断力や見当識(時間・場所・人がわかる能力)が徐々に低下する。 長年、進行を大幅に遅らせる薬がなかったけど、2023年以降アミロイドβを除去する新薬が登場して、治療の景色が変わりつつある。 「認知症=何もできない」ではなく、早期発見と適切な治療で生活の質を保てる時間を延ばせる時代になってきた。
最新のエビデンス
■ Clarity AD試験(2023年、NEJM) レカネマブ(アミロイドβを除去する抗体薬)を、早期アルツハイマー病患者1,795人に18ヶ月間投与した研究。 認知機能の低下が27%抑制された(CDR-SBスコアという認知機能の指標で測定)。 脳内のアミロイドβの量も大幅に減少した。 つまり、原因物質を取り除くことで、病気の進行を有意に遅らせることに初めて成功したということ。 ■ TRAILBLAZER-ALZ 2試験(2024年、JAMA) ドナネマブ(別のアミロイドβ抗体薬)を、早期アルツハイマー病患者1,736人に投与。 認知機能低下が35%抑制され、日常生活機能の低下も40%抑制された。 さらに、アミロイドの除去が完了した患者は投与を中止できた(「治療完了」という新しいコンセプト)。 つまり、脳のアミロイドを「掃除し終えたら薬をやめる」という、慢性疾患としては画期的なアプローチが見えてきたということ。 ■ ARIA(アミロイド関連画像異常)の管理 新薬の主な副作用として、脳の微小出血や浮腫(ARIA)が報告されている。レカネマブで約13%、ドナネマブで約24%に発生。多くは無症状だが、定期的なMRI検査でモニタリングが必要。 つまり、新薬は画期的だけど、安全に使うためのフォロー体制が大切ということ。
主な治療法・アプローチ
レカネマブ(レケンビ)
アミロイドβを除去する抗体薬。2週間に1回の点滴。早期アルツハイマー病(MCIまたは軽度)が対象。2023年に日本で承認。
ドナネマブ(キスンラ)
同じくアミロイドβ抗体薬。4週間に1回の点滴。アミロイド除去完了後に投与終了できるのが特徴。
ドネペジル(アリセプト)
コリンエステラーゼ阻害薬。脳内の神経伝達物質の分解を防いで認知機能を一時的に保つ。根本治療ではないが、広く使われている。
メマンチン(メマリー)
NMDA受容体拮抗薬。中等度〜重度のアルツハイマー病に使う。ドネペジルと併用可能。
よくある質問
レカネマブは認知症を治せるの?
認知症の予防法はあるの?
家族が認知症かも。どうすればいい?
医師からのコメント
アルツハイマー病治療はついに「原因に直接アプローチする時代」に入りました。レカネマブやドナネマブは完璧ではないけど、大きな一歩。早期発見がますます重要になっています。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13