概要
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の機能が慢性的に低下している状態。 日本では約1,480万人(成人の約8人に1人)がCKDに該当し、「新たな国民病」とも呼ばれている。 腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として出し、体内の水分・電解質バランスを保つ臓器。 CKDが進行すると最終的に透析や腎移植が必要になる。日本の透析患者は約35万人で、一人あたり年間約500万円の医療費がかかる。 自覚症状がほとんどないまま進行するのが怖いところ。 でもここ数年、SGLT2阻害薬やフィネレノンなど腎臓を守る薬が次々と登場し、「進行を遅らせる」ことがかなりできるようになった。
最新のエビデンス
■ DAPA-CKD試験(2020年、NEJM) SGLT2阻害薬のダパグリフロジンを、CKD患者4,304人(糖尿病ありなし両方含む)に投与した試験。 腎機能低下のスピードが44%遅くなり、腎不全・心血管死のリスクも39%低下した。 糖尿病がない人にも同等の効果があった。 つまり、糖尿病の有無に関係なく、CKDの進行を大幅に遅らせる薬が使えるようになったということ。 ■ EMPA-KIDNEY試験(2023年、NEJM) エンパグリフロジンを、より広い範囲のCKD患者6,609人に投与。 腎臓病の進行や心血管死亡のリスクが28%低下した。 eGFR(推定糸球体ろ過量=腎機能の指標)が20-45という「かなり進んだ」段階の患者にも効果が見られた。 つまり、CKDが進行した段階からでもSGLT2阻害薬には効果があるということ。 ■ FIDELIO-DKD/FIGARO-DKD試験(2020-2021年、NEJM) フィネレノン(非ステロイド型MRA=新しいタイプのミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)を糖尿病性腎症の患者に投与。 腎臓イベントが23%、心血管イベントが14%減少した。 つまり、SGLT2阻害薬に加えてもう一つ、腎臓と心臓を同時に守る薬が使えるようになったということ。
主な治療法・アプローチ
ダパグリフロジン(フォシーガ)
SGLT2阻害薬。CKDの進行を大幅に遅らせる。糖尿病がなくてもCKDに使える。
エンパグリフロジン(ジャディアンス)
SGLT2阻害薬。eGFRが低い段階のCKDにも効果が確認されている。
フィネレノン(ケレンディア)
非ステロイド型MRA。糖尿病性腎症に対して腎保護と心血管保護の両方の効果がある。
RAS阻害薬(ACE阻害薬/ARB)
腎臓にかかる圧力を下げて、タンパク尿を減らし、腎機能の低下を遅らせる基本薬。
食事療法(減塩・たんぱく質制限)
塩分1日6g未満、進行度に応じたたんぱく質制限が腎臓の負担を軽くする。
よくある質問
eGFRが低いと言われた。透析になるの?
CKDを悪化させる生活習慣は?
健診のどの項目で腎臓をチェックできるの?
医師からのコメント
CKDは「静かに進む」病気ですが、SGLT2阻害薬の登場で治療が劇的に変わりました。健診でeGFRが低い、尿タンパクが出ていると言われたら、放置せずに受診してください。早期介入が透析回避の鍵です。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13