概要
高血圧は、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態のこと。 日本では約4,300万人が高血圧と推定されていて、国民の3人に1人にあたる。 自覚症状がほとんどないから「サイレントキラー」と呼ばれるけど、放っておくと脳卒中・心筋梗塞・腎臓病のリスクがどんどん上がる。 日本高血圧学会のガイドライン(JSH2019)では、診察室血圧140/90mmHg以上が高血圧の基準。 ただし、家庭血圧(自宅で測る血圧)の方が正確で、135/85mmHg以上で高血圧と判断する。 良いニュースは、血圧は生活習慣の改善と薬でしっかりコントロールできるということ。
最新のエビデンス
■ SPRINT試験(2015年、NEJM) 9,361人の高血圧患者を、収縮期血圧の目標を「120mmHg未満」と「140mmHg未満」に分けて比較した大規模試験。 120mmHg未満を目指したグループでは、心血管イベント(心筋梗塞・脳卒中など)が25%減り、総死亡も27%減った。 つまり、「まあまあ下げれば十分」ではなく、「しっかり下げた方が長生きできる」ということ。 ■ BPLTTC メタ分析(2021年、Lancet) 48の臨床試験、約35万人のデータをまとめた分析。 収縮期血圧を5mmHg下げるごとに、主要心血管イベントのリスクが約10%減ることが確認された。 これはベースラインの血圧が130mmHg未満の人にも当てはまった。 つまり、「正常範囲」と思っている人でも、血圧を少し下げることに意味がある可能性があるということ。 ■ 日本の大規模データ(EPOCH-JAPAN) 日本人約7万人を追跡した研究で、至適血圧(120/80mmHg未満)の人と比べて、高血圧の人は脳卒中リスクが約3倍、心疾患リスクが約2倍高かった。 特に脳卒中リスクへの影響が大きいのが日本人の特徴。 つまり、日本人にとって高血圧対策は脳卒中予防にも直結するということ。
主な治療法・アプローチ
ARB(アジルサルタン、テルミサルタンなど)
アンジオテンシンII受容体拮抗薬。血管を収縮させるホルモンの働きをブロックして血圧を下げる。副作用が少なく日本で最もよく使われる降圧薬。
カルシウム拮抗薬(アムロジピンなど)
血管の筋肉を緩めて血管を広げる薬。効果が安定していて、よく使われる。
ACE阻害薬(エナラプリルなど)
アンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害し、血圧を上げるアンジオテンシンIIの生成を抑える。副作用として空咳が出ることがある。
サイアザイド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど)
体の余分な塩分と水分を尿として出し、血液量を減らして血圧を下げる。安価で効果的。
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
治療抵抗性高血圧(3剤使っても下がらない場合)の追加薬として有効。
よくある質問
血圧の薬は一生飲み続けるの?
家庭血圧と病院の血圧、どっちが大事?
減塩はどのくらい効果があるの?
医師からのコメント
高血圧は見つかった時点で「勝ったも同然」。今の薬は効果が高くて副作用も少ない。大切なのは放置しないこと、そして家庭血圧を測る習慣をつけることです。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13