概要
褥瘡(じょくそう=いわゆる「床ずれ」)は、体の同じ部分が長時間圧迫されて血流が途絶え、皮膚や組織が傷つく状態。 寝たきりの高齢者や手術後の患者さんに起こりやすく、仙骨部(おしりの骨のあたり)、かかと、肩甲骨が好発部位。 日本の急性期病院での発生率は約1-3%、長期療養施設では約5-10%。 褥瘡は一度できると治りにくく、感染のリスクもある。でも「予防できる」ことが最大のポイント。 適切な体位変換、栄養管理、スキンケアで発生率を大幅に下げられる。 2016年にNPUAP(米国褥瘡諮問委員会)が正式名称を「Pressure Ulcer」から「Pressure Injury(圧迫損傷)」に変更したけど、日本では「褥瘡」の方がまだ一般的です。
最新のエビデンス
■ 体位変換の頻度(2020年、J Adv Nurs メタ分析) 高機能のエアマットレス(体圧分散マットレス)を使用している場合、2時間ごとの体位変換と4時間ごとの体位変換で褥瘡発生率に有意差がなかった。 つまり、良いマットレスを使えば、体位変換の頻度を減らしても安全かもしれないということ。ただし、マットレスの質が低い場合は2時間ごとが基本。 ■ 栄養介入のエビデンス(2022年、Cochrane レビュー) タンパク質とカロリーの追加補給は、褥瘡の予防に有効であることが確認された。 特に低栄養のリスクがある患者に対して、タンパク質強化の経口栄養補助食品(ONS)が推奨される。 つまり、「食べること」が褥瘡予防に直結するということ。体を治す材料(栄養)が不足していると、皮膚の回復力も落ちる。 ■ Bradenスケールの予測精度(2023年、Int J Nurs Stud) 褥瘡リスクのアセスメントツールとして世界で最もよく使われるBradenスケール(活動性、可動性、栄養状態などを点数化)の感度は約74%、特異度は約68%。 完璧ではないけど、リスクの高い患者を効率的に見つけるためには有用。 つまり、Bradenスケールは万能ではないけど、「見落としを減らす」ための基本ツールとして引き続き重要ということ。
主な治療法・アプローチ
体圧分散マットレス
体にかかる圧力を分散させる特殊なマットレス。静止型(ウレタンフォームなど)とエアマット型がある。褥瘡予防の基本中の基本。
体位変換
定期的に体の向きを変えること。2時間ごとが基本。30度の側臥位(横向き)が推奨される。
栄養管理
タンパク質とカロリーの十分な摂取が重要。アルギニン・亜鉛・ビタミンCの補充も組織修復を助ける。
スキンケア
皮膚を清潔に保ち、保湿する。失禁がある場合は皮膚への刺激を最小限にする撥水クリームの使用が有効。
Bradenスケールによるリスク評価
6項目の評価で褥瘡リスクを点数化するツール。入院時と定期的に評価し、リスクに応じた予防策を実施する。
よくある質問
褥瘡はどのくらいで治るの?
在宅介護で褥瘡を防ぐには?
赤くなっているだけでも褥瘡?
医師からのコメント
褥瘡は「予防が最大の治療」。体位変換、栄養、スキンケアの3本柱を徹底するだけで発生率は大きく下がります。ご家族の介護をしている方は、皮膚の状態をこまめに観察してあげてください。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13